ちょっと長いかも知れませんが
ハイチのお話。ぜひ最後まで読んで下さい。
- Love for haiti 実行委員会 - 掲載記事
------------------------------------
mixi コミュニティ 『
世界の肖像』より抜粋
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1808806その島には、25万人ほどの人びとが暮らしていた。
温暖な気候と豊かな自然に恵まれたその島を、
人びとは、「キスケヤ(Quisqueya)」…「すべての大地の母」と呼んでいた。
そんなある日、「キスケヤ」に、見たこともない大きな船と、
見たこともない白い肌をした男たちがやってきた。
その船の船長は、クリストファー・コロンブスという男だった。
そして、その島に、白い肌をした男たちが押し寄せてきて、
「キスケヤ」に住んでいた人たちは、あるものは奴隷に、
あるものは追い出され、また、あるものは殺されていった。
虐殺と、白い肌の男たちが持込んだ伝染病で、わずか25年の間に、
25万人もいた島の人びとはたった、1万4千人になった。
死んで行く島の人びとを観て、白い肌の男たちは、
新しい労働力が必要だと思った。
そして、アフリカから、その後、80万人もの人びとが、捕らえられ、
鎖でつながれ、奴隷という商品として、この島へと売られていった。
アフリカから連れて来られた黒い肌の人びとは、大いに働き、
やがて、この島は、世界一の砂糖とコーヒーの生産地域となり、
白い肌の者たちは、大いに栄えた。
しかし、黒い肌の人びとには、いつまでたっても、
何の希望も無い厳しい日々だけが続いた。
やがて、黒い肌の人びとの怒りは暴動、そして、独立運動へ発展し、
10年以上の戦争の後、1804年1月1日、中南米初の独立を果たした。
黒い人びとは、自分たちの国の名を「ハイチ」とした。
だが、白い肌の者たちは、ただでは引き下がらなかった。
白い肌の者たちは、新たに、彼らの国フランスから、
軍艦を送り、ハイチの人びとを追い詰め、「独立の条件」を突きつけた。
その条件とは、「奪われた農園や奴隷に対する賠償金を、フランスに払うこと。」
その莫大な額の賠償金を支払うため、ハイチの人びとは、
さらにフランスから借金をし、その後100年間、
ハイチは、フランスに対する返済に苦しむことになる。
さて、そのハイチと目と鼻の位置に、ハイチより、少し前に、
同じように独立を果たした国があった。
アメリカ合衆国だ。
ただし、アメリカ合衆国は、ハイチとは違い、白い肌の者たちの国だった。
アメリカ合衆国の白い肌の者たちは、広大な北米大陸を、
先住民たちから奪い、国境でもめれば戦争し、領土が欲しければ戦争し、
都合が悪ければ戦争して、たちまち大国へと成り上がって行った。
アメリカ合衆国の白い肌の者たちは、黒い肌の人びとを奴隷とするなど、
彼らを抑圧していたので、自分たちの目の前に「黒人の自由な国」が
あるのが気に入らなかった。
また、コーヒーや砂糖の生産量世界一の土地にも興味があったので、
アメリカ合衆国の白い肌の者たちは、たびたび、ハイチに、
軍隊を差し向け、嫌がらせをしていた。
そして、1914年、賠償金の支払いや、世界中の嫌がらせを受け、
経済が困窮していたハイチを「守ってやる」と、
アメリカ合衆国大統領ウィルソンは、ハイチに軍艦を送り、
ハイチの中央銀行から50万ドルもの金塊をを奪って、
ニューヨークに持ち帰ると、ハイチを「保護国」にしてあげた。
その後は、公然とハイチの政治や軍隊に介入していったが、
アメリカ合衆国が、ハイチに残したのは、
混乱と経済の崩壊、人びとの貧困と飢えだった。
だが、そんな彼らの姿が、国際社会に登場することはほとんど無かった。
ここ最近のハイチのニュースといえば、ハリケーンなどの災害と、
人びとが飢えをしのぐための「泥のケーキ」くらいだった。
そして、今回の震災が起きた。
赤十字国際委員会によれば、世界の自然災害の犠牲者は、
戦争の犠牲者よりも多く、世界の自然災害の犠牲者の96%は、
発展途上国の人びとだという。
ただし、「貧しい国には、そういう対策をとるお金がない」.....
といった見方は、必ずしも、正確とはいえないかもしれない。
これが、ニューヨークやロンドン、パリ、そして、東京で起きたとしても、
世界は、今と同じような状況だろうか?
この貧しい国が、壊滅しようと、この国の都市が、いくつ破壊されようと、
この国の人びとが、何人死のうと、世界…少なくとも世界経済は、
なんのダメージも受けない。
「貧しい国には、そういう対策をとるお金がない」のではなく、
「金をかける必要の無い人びとには、そういう対策をとるお金をかけない」。
それが、2010年の地球に生きていた人びとの姿なのだろうか。
生きることも許されないような貧困の中で、
ずっと放置されてきた人々に対して降りかかった大災害。
それは、今生きている人びとの…この今の世界の…
何を証明することになるのだろうか。
--------------------------------------
今回のハイチの大地震の件は問題の一つであって...
世界中には信じがたい現実の中で生活している人達が沢山います。
でも私たちに今...出来るのは、
自分自身や、家族や周りに居てくれる仲間を大切にするコト...
そして何かを感じたら、一先ず出来そうなことから始めるコト。
そして...そういう温かい心の連鎖がどんどん繋がって広がって...
きっとハイチの人達にも届くんじゃ無いかと思うのです♪

ただいま、出展用のハンコを刻んでおります!
シンプルに “ 私も嬉しい、貴方も嬉しい♪ ”
というほんわかした気持ちで参加しています。
お時間がある方は...是非覗きに来て下さいね。

↑ 詳細は画像をクリックして拡大してご覧下さい。
hanateru*はなてる