
還暦を迎えられた大好きな方から
自分への記念に “ 肖像画 ” を描いて欲しいという、
何とも素敵なご依頼を頂きました^_^
仕事柄、勿論ご出産やご結婚、
大切な方やご家族への贈り物として
画や書のご依頼はよく頂きます。
その際も、ご依頼者様にも受け取られる方にも
共に喜んで貰えるように描く方のお写真やご職業、
纏っておられる空気やお人柄を読み解きながら
イメージを膨らませて作品を創ります。
ですが “ 肖像画 ” という言葉の響きの奥には、
静寂の中に脈々と息づく鼓動…
歴史の重みや人生の年輪、
魂の気品のようなものまでが
ギュっと含まれている気がするので、
その方が放つ空気感は勿論のこと、
心の深淵まで潜き覗き込むような作業を
ぐるりぐるりと繰り返しました。
・・・
そして、生まれたのがこの2枚!!
優しい笑顔を思い浮かべて描いた水彩画と、

残像を辿りながら無心で描いたペン画です。

嬉しいことに両方気に入って下さり、
額装して納品させて貰ったのですが、
改めてこの2枚を眺めてみると
“ 意識と無意識 ” “ 陰と陽 ” を表したような
2枚で1組の肖像画になった気がします^_^

60歳で1つの大きなサイクルが満了し、
新たなサイクルを迎える記念すべき時に
肖像画を描かせて貰えたことを光栄に思います。
本当に有難うございました。
素晴らしき人生の先輩である Sさんの
これからの日々が健やかで穏やかで…
光に満ちたものとますように
